2006年 11月 09日
島原が燃えている(1) |
車内熱唱部であるメイメイさんが
機嫌良くCDと合唱をしているいつもの夕暮れ
丁度、有明海をはさんで見える長崎県島原の
雲仙普賢岳がよく見える場所があり
それを目の前にするポイントにさしかかった時
(あら?雲があんなに低く島原にかかってる‥)
雲仙普賢岳と言えば、今は静かで、緑をたたえている大きな山です
有明海が夕暮れ時に輝く時、海の向こうのさらに山の向こうへ
夕日は傾いていくのです
とても美しい時間
何年経っても、その風景を見ると感動します
私が10歳そこそこ、まだ小学校に通っていた時代
あの山は毎日ニュースで報じられるくらいの有名な山でした
小学校の避難訓練といえば、火事、地震でしょうが
この町は、山の噴火の影響で「津波」の被害を受ける可能性があったため
近くの高台へ逃げる、「津波」の避難訓練がありました
町中に大きな音で響く1分間のサイレンは津波警報と教えられ
度々試験的にサイレンが響き渡る
その1分間、甲高いサイレンの音を聞くと不安でとてもイヤな気分になりました
担任の先生が海へクラス全員を釣りにつれていってくれるイベントも無し
火砕流が起こるたびに、車や家々、木々にも火山灰がうっすら積もって灰色の色あせた風景に様変わり
普賢岳の火山灰はガラス質で、粒がとても小さい
風が吹いたらすぐに舞い上がり、目に入ったらとても痛かった
夜になると、溶岩ドーム(火口で固まった溶岩)が亀裂が入ったところだけ
紅く光っている様を、西側に住んでいる友達が見たというのを聞いたりしました
あのときの普賢岳は、火砕流が山肌を削り、灰色の、まさしく「火山」でした
当時の生活の基盤の中に、「雲仙普賢岳」が染みついていた時代があって
それが、「いつもと違う」事に気が付いたような‥
雲の様なものは、風に流れて東へ延々と長く尾を引くような感じ
これは、雲じゃなくて煙じゃないかな?
深く考えるまもなく車は海の風景を過ぎ去って、市街地へ
今日は朗読の会の日‥‥
朗読の会が終わって夜10時頃、熊本市から天草へと戻る帰り道
沿岸を走る国道沿いは民家も少なく真っ暗
海の向こうは島原の街の灯がチラチラと輝いています
ふと、普賢岳を見る
山の中腹に、赤い亀裂が走っていました
つづく
機嫌良くCDと合唱をしているいつもの夕暮れ
丁度、有明海をはさんで見える長崎県島原の
雲仙普賢岳がよく見える場所があり
それを目の前にするポイントにさしかかった時
(あら?雲があんなに低く島原にかかってる‥)
雲仙普賢岳と言えば、今は静かで、緑をたたえている大きな山です
有明海が夕暮れ時に輝く時、海の向こうのさらに山の向こうへ
夕日は傾いていくのです
とても美しい時間
何年経っても、その風景を見ると感動します
私が10歳そこそこ、まだ小学校に通っていた時代
あの山は毎日ニュースで報じられるくらいの有名な山でした
小学校の避難訓練といえば、火事、地震でしょうが
この町は、山の噴火の影響で「津波」の被害を受ける可能性があったため
近くの高台へ逃げる、「津波」の避難訓練がありました
町中に大きな音で響く1分間のサイレンは津波警報と教えられ
度々試験的にサイレンが響き渡る
その1分間、甲高いサイレンの音を聞くと不安でとてもイヤな気分になりました
担任の先生が海へクラス全員を釣りにつれていってくれるイベントも無し
火砕流が起こるたびに、車や家々、木々にも火山灰がうっすら積もって灰色の色あせた風景に様変わり
普賢岳の火山灰はガラス質で、粒がとても小さい
風が吹いたらすぐに舞い上がり、目に入ったらとても痛かった
夜になると、溶岩ドーム(火口で固まった溶岩)が亀裂が入ったところだけ
紅く光っている様を、西側に住んでいる友達が見たというのを聞いたりしました
あのときの普賢岳は、火砕流が山肌を削り、灰色の、まさしく「火山」でした
当時の生活の基盤の中に、「雲仙普賢岳」が染みついていた時代があって
それが、「いつもと違う」事に気が付いたような‥
雲の様なものは、風に流れて東へ延々と長く尾を引くような感じ
これは、雲じゃなくて煙じゃないかな?
深く考えるまもなく車は海の風景を過ぎ去って、市街地へ
今日は朗読の会の日‥‥
朗読の会が終わって夜10時頃、熊本市から天草へと戻る帰り道
沿岸を走る国道沿いは民家も少なく真っ暗
海の向こうは島原の街の灯がチラチラと輝いています
ふと、普賢岳を見る
山の中腹に、赤い亀裂が走っていました
つづく
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by smeimei
| 2006-11-09 10:51